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インプラント治療の歴史と医療訴訟問題
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 インプラント治療を実際に受けた方や今後受けてみようと考えている方は多いです。インプラント治療を受ける前にその歴史や医療訴訟問題について知っておきましょう。
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 インプラント治療は最近ますます注目を集めている最も人気の歯科治療です。実際に治療を受ける前に、まずはその歴史を知っておきましょう。
 人類は歯の欠損部位に対して、紀元前から様々な材料や方法を使って人口の歯根を作成しようと努力を続けてきました。一つ例を挙げると、上顎骨に鉄製のインプラントが埋まった紀元2世紀から3世紀の古代ローマ時代の人骨が発見されており、当時からインプラント治療が試みられていたことがわかります。しかし、臨床的にはどれも満足のいくものではありませんでした。それでも、歯がないところにインプラントを植立しようという考えは今も昔も変わらなかったということがよく分かります。
 インプラントが臨床に登場したのは1910年代になってからです。1930年代にはスクリュー型、1940年代にはらせん型のインプラントが考案されました。しかし、成功率は決して高くはありませんでした。その理由として「チタン」がインプラント使われなかったことが挙げられます。
 その後、1960年代後半になってチタン製のインプラントがスウェーデンのイエデボリ大学教授「ブローネマルク」が率いるグループによって、初めて開発されました。このチタン製のインプラントは、旧来のインプラントに比べて高い成功率を発揮し、それによってインプラント治療は急速に発展していきました。この成功はインプラントが骨と結合しやすい特徴を持った金属だったからです。
 そして、歯科インプラントに関する国際ミーティングが初めて催されたのは1978年のアメリカ「ハーバード大学」においてです。その当時のインプラント治療の成功基準は5年間機能すれば良いというものでした。
 1998年のトロント会議においては、インプラント治療は適切な医療手段の一つとして認められました。この会議で導き出されたインプラントの成功基準を紹介します。
 
 ・インプラントは、患者と歯科医師の両者が満足する機能的・審美的な上部構造をよく支持している。
 ・インプラントに起因する痛み、不快感、知覚の変化、感染の兆候などがない
 ・臨床的に検査するとき、個々の連結されていないインプラントは動揺しない
 ・機能開始1年以降の経年的な1年ごとの垂直的骨吸収は平均0.2mm以下である

 少し難しい専門用語も入っていますが、この成功基準がインプラント治療の一つの目安となっています。

 今回のブログのポイントは、
 @はるか昔からインプラント治療は行われていた。
 A本格的にインプラント治療が普及したのはチタン製のインプラントのおかげ。
ということです。今後のインプラント治療の更なる発展に期待したいですね。
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・インプラント治療の医療訴訟問題
 『歯の知識』運営者:デンタロウ
 一部ニュースでも大きく取り上げられたインプラント治療の医療訴訟問題についての記事です。最近はこのようなインプラント関連の話題をよく耳にするので、この問題について考えたいと思います。
 
 インプラント治療が素晴らしいものであることは間違いないのですが、インプラントに限らず完璧な治療というものは残念ながら存在しません。だからこそ、一部のインプラント治療において医療訴訟が起きてしまうケースがあるのです。
 
 まずは実際のインプラント治療に関する医療訴訟例を一つ挙げます。


事例
インプラントによる術後左下歯槽神経損傷
事件名
損害賠償請求事件
経過
平成19年提訴、平成20年12月24日東京地裁判決
概要
57歳の患者がインプラント治療を受けたところ、同歯科医師の説明義務違反、手術前にCTを撮影せず、下顎管ないしオトガイ孔までの距離を正確に把握せずに手術を行った過失、または、手技上の過失によって左下歯槽神経を損傷され、神経麻痺による左下口唇、左オトガイ部の知覚異常およびアロディ二アの後遺障害が残った事例。


 この医療訴訟によって約376万円の損害賠償請求が認められました。どのような手術にしても、機械ではなく人間が行う以上完璧なものは無いということでしょうか。現在、インプラント治療が数多く行われていますが、本当にごく稀に上記のような医療訴訟に発展するケースがあるのです。

 基本的にインプラント治療は安全です。しかし、インプラント治療を受けようと考えている方は、インプラント治療の失敗例・費用・名医の見分け方などについて、しっかり理解しておくことをお勧めします。

 そして十分に納得のいくインプラント治療を受けてください。