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歯の知識

入れ歯HEADLINE

入れ歯について

入れ歯は、自分の歯を失った時に失った歯の機能を補うための補綴装置のことです。入れ歯の歴史は長く、その起源は紀元前にまでさかのぼります。今の入れ歯は、金属やセラミックが材料として利用されていますが、昔の入れ歯は木材を利用していたそうです。入れ歯は、部分入れ歯全部入れ歯に分類されます。部分入れ歯は、歯を1本失った時や、歯が1本しか残っていない時などに適用され、その構成要素には床、人工歯、クラスプなどがあります。全部入れ歯は、歯が1本も残っていない場合に適用され、その構成要素は床と人工歯です。それでは、部分入れ歯と全部入れ歯の内容について詳しく見ていきましょう。

部分入れ歯について

部分入れ歯は、部分的に歯を失った場合に適用される歯科補綴装置のことです。その構成要素は床、人工歯、クラスプなどです。床とは、口腔内の粘膜表面に接する部分であり、金属やレジンなどで作られます。人工歯は、人工的に造られた天然の歯をまねした歯のことであり、金属歯、レジン歯、陶歯などがあります。クラスプは、口腔内に残った歯に床を引っ掛ける装置のことで、これにより部分入れ歯は安定感を得ることができます。クラスプが引っ掛けられる歯のことを鉤歯といいます。

部分入れ歯のメリット・デメリット

部分入れ歯のメリット
  • 簡単に治療を受けることができ、短期間で失った歯の機能を回復することが出来ます。
  • 入れ歯の治療には保険が適用されるため、治療費があまりかかりません。
部分入れ歯のデメリット
  • 自然の歯と比べると見た目が悪いです。
  • 歯を失うと歯があった場所の骨がやせていきますが、それに伴って周りの歯の歯並びが悪くなります。
  • 骨がやせたりなどの口腔環境の変化に合わせて、数年ごとに作り替えたり、たびたび調整が必要となります。
  • 装着時に違和感を感じやすく、また日々の手入れが面倒です。
  • 残っている歯に大きな負担をかけます。

全部入れ歯について

全部入れ歯は、すべての歯を失った場合に適用される歯科補綴装置のことです。その構成要素は床と人工歯です。床は口腔内の粘膜表面に接する部分であり、レジンやスルフォンで作られます。また、保健適用外ではありますが金属で作られる床もあります。人工歯は、人工的に造られた天然の歯をまねした歯のことであり、金属歯、レジン歯、陶歯などがあります。

全部入れ歯のメリット・デメリット

全部入れ歯のメリット
  • 簡単に治療を受けることができ、短期間で失った歯の機能を回復することが出来ます。
  • 入れ歯の治療には、保険が適用されるため治療費があまりかかりません。(保健適用外の治療には、金属床などの機能のより優れた入れ歯があります)
全部入れ歯のデメリット
  • 自然の歯と比べると見た目が悪いです。
  • 歯を失うと歯があった場所の骨がやせていきますが、それに伴って周りの歯の歯並びが悪くなります。
  • 骨がやせたりなどの口腔環境の変化に合わせて、数年ごとに作り替えたり、たびたび調整が必要になります。
  • 装着時に違和感を感じやすく、日々の手入れが面倒です。
  • 部分入れ歯のような残った歯によって支えることができず、歯肉によって支えないといけないので噛む力が弱くなり、硬い食べ物が食べられません。