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歯の知識

再生歯HEADLINE

再生歯について

再生歯とは、歯の歯冠や歯根を、分化能を持つ細胞を使って再生する技術のことです。今の段階では、実験用マウスや犬、豚において歯の再生が成功しています。したがって、近い将来人間においても歯の再生が可能であると予想されています。また、再生歯の技術と共に歯周組織の再生技術も確立されつつあります。これも、今は動物実験においては成功しており、人間への応用が期待されています。これらの技術が完成すれば、歯科医療は大きく姿を変えることが予想されます。なぜなら、再生歯や再生歯周組織の登場で、入れ歯やインプラント、歯周病などの治療は基本的には必要とされなくなるからです。もし、歯を失ったり歯周組織が破壊されても、再生すればいいだけの話になるからです。歯は歯冠と歯根から構成されていますが、歯冠はエナメル質や象牙質、歯髄などの組織が複雑に合わさってできており、その再生は難しいそうです。しかし、歯根の再生は歯冠に比べると再生しやすい組織だそうです。もし、歯根の再生技術が確立できれば、歯冠についてはインプラントのような人工歯冠を用いればいいので、歯が再生できるといっても過言ではありません。ただし、このような再生させる技術には、幹細胞という細胞が必要です。この細胞は、歯については乳歯や第三第臼歯からたくさん得ることができます。したがって、幹細胞をいかに保存しておくことができるかも重要です。今のところ、再生歯についてはみなさんにお知らせできる情報があまりないので、新しい情報が入ってきたら、追加していこうと思います。